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パリ歴史的景観保存委員会からの勧告

サン=ルイ通り2番地、アンジュー河岸1番地(4区)にあるランベール館の改築に反対する声明書

パリ歴史的景観保存委員会は、パリ市長補佐官であり、文化遺産管理担当のコロンブ・ブロッセル議長の下に2008年12月18日にパリ市庁舎にて開催された。同委員会は現在、歴史的建造物の指定を受けているランベール館において予定されている改築に対して厳然たる異議を表明するものである。同館は、建築家ルイ・ル・ヴォーの若き日の傑作であるのみならず、当時の傑出した芸術家ルブラン、ルシュウールらとの共同制作の賜物であり、ルイ13世時代の後期の形態をそのまま今日に伝える掛け替えのない殆ど唯一の邸宅である。

同委員会は、現在予定されている大規模で、根本的な改築工事に異議を表明する。それらの工事がもしも実現されれば、10室ほどの部屋から成る建物にエレベーター、空調設備、部屋と同数の浴室という、あらゆる近代的設備をともなった恣意的で、徹底的な改変が加えられ、もともとの配置と本来の建築的構造が犠牲になり、天井には通風孔が穿たれ、あらゆる石造建築の形態が甚大な被害をこうむることになる。装飾と構造とがいずれも危険な状態に陥ることであろう。

同委員会は、建築外壁のあらゆる工芸的装飾の撤去に対して反対の意を表明する(それらは、17世紀から20世紀にかけて作られたものである)。同委員会は、前庭と庭園の下方に予定されている大掛かりな改造計画に異議を表明する。とくにアンジュー河岸にむかって開かれるはずの駐車場に反対する。それは、入口の設置と囲い壁を高くすることによって、ユネスコの世界遺産に登録されている河岸にある複数の建物の基盤に影響を与えずにはおかないからである。

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